2016年1月20日【第108回】経営者の責任とは何か

 年明けから悲惨な事故や稚拙な事件が多発している。

 これまで、幾度となく起きてきたことがまた繰り返されている事実をどう捉えたらいいのだろうかと考える。

 消費者のことなど全く考慮していない活動、経営者モラルの喪失、従業員の質の劣化が地層のように重なった結果の悲劇である。
おそらく、これは氷山の一角なのだろう。

 企業は人がいて成り立っているが、その“人”が“立場”や“金”ばかりを追い求め自分本位でしか物事を捉えられなくなったとき、事故や事件は起きる。

 創業者が社長である企業はその社長がすべての責任を取ればいいが、ほとんどの企業はサラリーマン社長である。いや、経営陣と呼ばれている方々全員がサラリーマン。その経営陣が「責任を取る」と言っても、重みは何もない。実際、辞めることが責任と勘違いしている。

 被害に遭われた方々に、個人の立場になっても寄り添う覚悟があるか、責任とはそういうものだろう。そんな覚悟のない経営陣がいる企業が、事故や事件を起こしている気がしてならない。
(佐々木政幸)