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免震・制振装置の検査データを改ざん 油圧機器大手KYB

 KYB株式会社と子会社の「カヤバシステムマシナリー」が製造した免震・制振装置に検査データの改ざんがあり、国土交通省の基準や顧客の性能基準に合わない製品を出荷していたと発表。不適合品は、疑いがあるものも含めると、マンションや病院、庁舎など全47都道府県の建物計986件で使われているという。

 改ざんの疑いがあるのは、地震の揺れを抑える「免震用オイルダンパー」と「制振用オイルダンパー」。建築基準法による耐震性をクリアした建物に備える装置で、2000年3月から18年9月までに製造されたもの。

 同社によると、出荷前の検査で国土交通省の基準や顧客の性能基準に合わない値が出ても、基準値内に収まるよう書き換えて検査記録を提出し、製品を出荷していたといい、410件で改ざんが確認され、その他の576件で疑いがあり、合計すると2社の出荷総数の7割を占めることになる。