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硫化水素中毒を公表せず 三井石油開発

 北海道蘭越町で地熱発電の掘削調査中、蒸気が噴出し、現場に弁当を配達していた女性が硫化水素中毒で一時入院したことが分かった。資源調査を行っている三井石油開発は公式サイトを更新し、公表しなかった点について説明し謝罪。現状を報告した。

 同地では6月29日、地熱の資源調査で掘削が行われていた作業現場から蒸気が噴出する現象が確認された。ガスを含んだとみられる水蒸気が噴出したといい、川の水が濁るなど被害が拡大。作物に使用できないため、近隣農家に影響が出ていた。

 7月4日、現場に弁当を配達していた女性が硫化水素中毒で一時入院したことがメディアで報じられた。同社はこの事実を6月30日に把握していたが、「住民の不安をあおることを防ぐため」として公表していなかった。

 報道を受け、同社は「近隣住民の皆様、関係各位に多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」と謝罪。「6月29日に発生した蒸気噴出時、現場敷地内に配送のため訪れていた方1名が現場を離れたのちに体調不良を訴え、入院されていました。なお、6月30日に退院されています。弊社は退院後である同日17時頃に蘭越町から第一報を受け、19時に配送を依頼していた協力会社を通じて、硫化水素中毒と診断されたとの連絡を受けました」と報告した。また、「蒸気噴出時に現場にいた作業員に体調不良を訴える者はおらず、近隣住民の皆様の不安を煽ることを防ぐため公表を控えていましたが、それにより、かえってご不安をまねく事となりましたことをお詫び申し上げます」と、公表してこなかった点についても説明している。