2018年07月18日【第128回】そういえば…海水浴に行かなくなった

 「あ、そう言われてみれば……」と頷く人も多いのではないだろうか。

 日本国内で海水浴に行く人が激減している。日本生産性本部が調査、発行する〝レジャー白書2017〟によると、年間海水浴客数が2001年の2550万人から2015年では760万人。20年弱で三分の一まで減った計算だ。読売新聞などが7月14日付けで報じている。

 原因はいくつかある。

 オゾン層の破壊で「日焼け=皮膚がんの要因」ととらえられ、肌を焼かなくなったこと。さらに交通渋滞や公共交通機関の混雑、スマートフォンによる盗撮――などのネガティヴな要因が重なって、比較的若い世代が海に足を向けなくなったこともあろう。若い世代が海に行かなければ、その子供も海に行かなくなる。夏に海で太陽を浴びると、冬は風邪を引かない、なんて言い伝えはもはや説得力を持ち合わせていないようだ。

 1980年代には夏前になると、化粧品各社の日焼け防止用オイルなどの海水浴必需品がTVで喧伝されたものだ。ところが……今はほとんど見かけなくなった。余計なお金はかけない、クルマは所有しない、会社のために働くよりも自分の時間を優先、出世よりも毎日の充実感――日本人は生活様式だけでなく、あらゆる面で変貌を続けている。経済構造も変化を迫られている。クールビズでネクタイの売り上げが激減し、倒産・廃業を余儀なくされた衣料品メーカーは多い。戦略を間違えればビジネスマーケットからの退場を余儀なくされてしまう。

 “海水浴”

 昔ながらのレジャーが、また一つ縮んでいる。次は、何が変わっていくのだろうか。